http://journal.mycom.co.jp/column/winxp/039/ Windows XPでは100%の帯域を使えますが、デフォルトでQoS(Quality of Service:ネットワーク上で特定の通信のための帯域を予約し、一定の通信速度を保証する技術)が有効になっているため、他のプロセスがビジーになると帯域を80%に絞るよう設計されています。この設定をレジストリ上からコントロールしましょう。まずは以下の手順を実行してください。 1.<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。 2.「名前」欄に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。 3.HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Policies→Microsoft→Windows→PSchedを開く。 (「PSched」がない場合には新規作成する) 4.<編集>メニュー→<新規>→<DWORD値>と選択。 5.作成された「新しいキー #1」を半角の「NonBestEffortLimit」に変更する。 6.ステップ5で作成した「NonBestEffortLimit」をダブルクリックで開く。 7.「値のデータ」欄に半角で「0」と入力し、<OK>ボタンをクリック。 8.「レジストリエディタ」を終了し、Windows XPを再起動する。 では、具体的な説明を行いましょう。まずステップ3で開いたキーはシステム全体に設定を行う場合です。特定のネットワークアダプタのみ設定する場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PSched\Parameters\Adapters\[Adapter-ID]を開いて設定してください。次にステップ7で入力した数値が帯域のリザーブ値です。初期設定では「20」となっており、この手順ではリザーブ値をゼロにしてネットワークのパフォーマンスを100%使用することができます。 もちろん弊害としてパフォーマンスへの悪影響が発生しますので、それを認識した上で実行しましょう。蛇足ですが、この(システム全体に影響する)設定は「グループポリシー」の「コンピュータの構成」→「管理テンプレート」→「ネットワーク」→「QoSパケットスケジューラ」の「予約可能な帯域幅を制限する」と同等です。 {{category2 ネットワーク}}