PuTTY β 0.58 ごった煮版
概要
PuTTY は、Simon Tatham 氏によって作成された、フリーの Win32 用 Telnet/SSH クライアントです。
hdkさんが公開されている日本語対応するためのパッチや、Aritaさんが公開されている「PuTTY を INIファイル対応にするパッチ」などを参考にして私の欲しい機能をごちゃ混ぜに取り込んだのがこのパッチです。
※ただしAritaさん作のパッチとはINIファイルの互換性がありません。
ライセンス
このパッチにはPuTTY licenceが適用されます。
ファイルの説明
- putty-0-58-JP_Y.patch
- PuTTY β 0.58でISO-2022による日本語入力・表示を可能にするため+αのパッチです。
- 修正点:
- puttyd.ico
- 上記のパッチを適用したあとpfwd.exeを作成するために必要なアイコンです。
- pageant.exe
- putty.exe
- puttygen.exe
- pfwd.exe
- plink.exe
- plinkw.exe
- pscp.exe
- psftp.exe
- 上記のパッチを適用してMicrosoft Visual C++ Toolkit 2003でコンパイルしたバイナリです。
- pageant.lng
- putty.lng
- puttygen.lng
- pfwd.lng
- ダイアログやメニューなどを日本語に変更するためのファイルです。
- putty_sample.ini
- PuTTYの設定をINIファイルに保存するための設定が記述されたINIファイルです。
- INIファイルに設定を保存したい場合にはこのファイルをputty.iniという名前に変更してputty.exeと同じディレクトリに置いて下さい。
- ユーザー毎に設定を変えたい場合にはputty.exeと同じディレクトリではなく%USERPROFILE%\Application Data\PuTTYに置いて下さい。
- putty.exeと同じディレクトリにputty.iniが存在していればそちらが優先されますので注意して下さい。
- pfwd_sample.ini
- pfwd.exeでポートフォワードする際に使用する設定のサンプルです。
- 適宜変更して使用してください。
再構築
- PuTTYのSubversionのリポジトリ(svn://ixion.tartarus.org/main/putty-0.58)をチェックアウト、もしくはPuTTYのダウンロードページからbeta 0.58のソースを取得して展開します。
- Subversionのリポジトリからチェックアウト
- > svn co svn://ixion.tartarus.org/main/putty-0.58
- beta 0.58のソースを取得
- > wget http://the.earth.li/~sgtatham/putty/latest/putty-0.58.tar.gz
- > tar zxf putty-0.58.tar.gz
- putty-0-58-JP_Y.patchとputtyd.icoをソースを展開したディレクトリにコピーします。
- putty-0-58-JP_Y.patchパッチを適用します。
- > patch -N < putty-0-58-JP_Y.patch
- ※リジェクトされたところがあれば適宜手動で適用してください。そしてできれば蛭子屋にその修正点を教えてください。
- 各種の開発環境用ファイルを生成するためにmkfiles.plを実行します。
- > perl mkfiles.pl
- お好みの開発環境でコンパイル、リンクします。
- MS Visual C++(GUI)
- windows\MSVC\putty.dswを開いてビルド。
- MS Visual C++(コマンドライン)
- > cd putty-0.58\windows
- > nmake /f Makefile.vc
- cygwin
- > cd putty-0.58/windows
- > make -f makefile.cyg
- Borland C++ Compiler
- > cd putty-0.58\windows
- > make -f makefile.bor
設定項目
詳しくはhdkさんの書かれたページを参照してください。
pfwd.exeについてはAritaさんの書かれたページを参照してください。
設定をINIファイルに保存するには、パッケージに付属のputty_sample.iniをputty.iniという名前に変更してputty.exeと同じディレクトリにコピーしてください。
逆に設定をレジストリに保存したい場合にはputty.exeと同じディレクトリにはputty.iniを置かないで下さい。既に存在していた場合には削除してください。
注意事項
このプログラムには暗号機能が含まれます。暗号ソフトウェアの輸出・輸入・利用に制限を設けている国もありますのでご注意ください。
連絡先
本パッチをあてた PuTTY についての連絡は 蛭子屋 双六 までお願いします。本パッチをあてた PuTTY に関する質問・バグ報告等は、オリジナルの作者である Simon Tatham さんや元となったパッチの作成者であるhdkさんやAritaさんへはしないようにしてください。
謝辞
高機能なTelnet/SSHクライアントであるPuTTYをソースまで公開してくださっているSimon Tatham さんに感謝します。
日本語化パッチを公開してくださっているhdkさんに感謝します。
便利な機能を追加するパッチを公開してくださっているAritaさんに感謝します。
更新履歴
- 2005-05-20
- PuTTY に対する背景透過パッチPuTTY JP XTransをマージ。
- pfwdで部分的に日本語化できていない箇所があったので修正。
- 追加した機能の設定画面用日本語化エントリがマージミスにより消えてしまっていたので復活。
- 2005-05-09
- hdkさんの0.58用パッチをマージ。
- 加藤さんのパッチからputty.lngの一部をマージ。
- 2005-04-30
- フォントにTerminalを指定していると日本語文字が表示されていなかった件を修正。
- 2005-04-22
- ベースを0.58に変更。
- Ctrl+TABでの切り替えを有効にするチェックボックスをウィンドウ/振る舞いに移動。
- 本家に取り込まれたと思われるパッチを除去。
- 2005-02-21
- ベースをセキュリティーホールへの対応が入った0.57に変更。
- 2005-01-07
- plinkwで出力に改行がない場合には改行しないように修正しました。
- plinkwでコマンドが終了したらログダイアログのタイトルが変化するように修正しました。
- plinkwでログをコピーできるように修正しました。
- 2004-12-28
- plinkwの出すパスワード/パスフレーズ入力ダイアログが入力文字列をマスクしていなかったので修正しました。
- 2004-12-12
- pinkwでログウィンドウが出た場合でもコマンド実行の終了後30秒後にはログウィンドウを自動的に閉じるように変更しました。
ただし、ログウィンドウに対してマウス操作やキー操作を行った場合には自動的には閉じません。
- 2004-12-11
- pinkwで標準出力、標準エラー出力に出力があった時にウィンドウに表示するようにしました。
- 2004-12-09
- コンソールウィンドウを表示しないplink、pinkw.exeを追加しました。
- 2004-12-04
- pfwdでアクセス違反が起こる場合があったので修正。
- PuTTY のウィンドウを Ctrl+Tab で切り替えられるようにするパッチを参考にCtrl+TABでPuTTYのウィンドウを切り替えられるようにする設定を追加。
- PuTTY の WM_IME_NOTIFY メッセージの処理のバグを修正するパッチをマージ。
- 2004-11-27
- Pageantでパスフレーズを暗号化して記憶するように修正。
- 2004-11-21
- 2004-11-20の修正ではIPv4形式のアドレス指定を正しく変換できていなかったので修正。
- 2004-11-20
- ポートフォワードの際にLISTENするアドレスがLOOPBACK固定になっていたのを修正。
- 2004-11-02
- PuTTY 0.56 + IPv6 patch10 + fix01をマージ。
- NT4で接続出来なくなってしまっていたのでとりあえず動くように修正。
- 2004-10-31
- PuTTY IPv6をマージ。
- PuTTY IPv6で増えたオプションによりダイアログが狭くなったので縦幅を広げた。
- 2004-10-27
- ベースをセキュリティーホールへの対応が入った0.56に変更。
- 日本語化パッチのベースを0.55用に変更。
- 2004-10-22
- ここのページのリンクが0.54のままだったので修正。
- 0.54のアーカイブについては削除しておきます。
- 2004-08-04
- ベースをセキュリティーホールへの対応が入った0.55に変更。
- 2004-04-02
- pfwdで接続が切れた後の再接続で不正アクセスとなる場合があったので修正
- 2004-03-11
- pfwdではiso2022の変換テーブルをリンクしないように修正。
- pfwdで入力したパスワード/パスフレーズが有効になっていなかったので修正
- pfwdでポートフォワードの設定が有効になっていなかったので修正
- pfwdでパスワード/パスフレーズが必要になったときにだけ入力ダイアログを出すように変更
- 2004-03-10
- pfwdのアイコンが消えることがあったので修正。
- pfwdの接続が切れたときにログを表示するように変更。
- pfwdの自動再接続を連続3回までに制限するように変更。
- 2004-03-07
- pfwdで何度も再接続を行うと"out of space for port forwardings"と出て接続できなくなっていたので修正。
- 2004-03-05
- \(文字コード0x5cの文字)を円記号で表示する文字セットEUC-JP-YENを追加。
- 「右Altを右Altのまま使う」をオンにしていてもALTキーとして認識されない場合があったので修正
- 2004-02-23
- INIファイルの検索パスに%USERPROFILE%\Application Data\PuTTY\を追加。
- Altキーでメタビットをたてて送るパッチを適用。
- 本家のCVSからいくつか変更をインポート。(patchはオリジナルからの差分になっているのでこの変更は含まれていない)
- 2004-2-19
- telnetで0.54への追随漏れがあったので修正。
- pfwd.lngの適用がうまくいっていなかったので修正
- 2004-2-17
- 2chで指摘された件を修正
- レジストリに設定を保存する場合でPageantにパスフレーズを記憶させると無限ループに陥る場合があったので修正。
- 右Altを右Altのまま使う設定を追加。
- 2004-2-15
- 正式公開
蛭子屋 双六