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夢舟亭
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夢舟亭/浮想記(随想)
      

 
  映画「ヒトラーの忘れ物」
                 2017年 07月29日
 

 題名のごとく戦争、そうまさに”反戦”もの。
 
 それも今に悪名高き、ナチス関連。デンマークの作品です。
 
 当のデンマーク国でさえ今ではほとんど知られていない話。
 
 戦時にドイツ軍がデンマークの浜辺に140万発もの地雷を埋めたという。
 
 それを終戦時になってから当のデンマーク兵が、敗軍ドイツの若い兵士たちに廃棄処理させたというのだ。
 
 まさに”勝てば官軍負ければ賊軍”で、14,5歳のドイツの少年たちが、命がけのその作業を延々とこなす姿がある。
 
 悲惨の一字だ。
 
 そちこちで肉体を散りじりに吹き飛ばしては命を失うのだが、それゆえにこそドイツ国の兵士がそれを行うべきだとは、デンマークの言い分なのだろう。
 
 いったん戦火を交えれば、そこには大小限りない後始末が残ってしまう。
 
 そこにこそ戦争の悲惨さがある、という姿をなんとも非人間的な状況をこの作品は描いて、訴えて来るのだ。
   
                <了>


 
 映画「ヒトラーの忘れ物」


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