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  減考揺思 #156 (2026/05/30)

 子には親の言うことなどは身につかない。
 子は親のやること真似る。だから鏡なのだ。
 と、何かで読んだことがある。

 アフリカで医を施した欧州の偉人の言葉も。
 人に教えるにはやって見せること。それしかないのだ、と。
 人を導く法は言葉にあらずということか。

 聞くより見るが早いというだけではなく。
 具体的な動作を見て、同時に態度や熱意が伝わるのかもしれない。

 スポーツ選手への憧れからやってみたい思いが湧く例も。
 逆に近年報道しなくなった競技が不人気になる例も。
 ほか学問や文化芸術、あるいは礼儀作法、人の生き方生き様まで。

 話を戻せば、子の躾はやって見せるが即効。
 わが子もまた中年にもなっていながら未だに、老親の若い頃のごくつまらぬ行いを「する」のだから焦った。それも孫たちに対して自身の考えとして。
 だから、そこまでやるかい、とも言えずに。

 もっとも昨今は、こと躾といえど昔のような手荒はご法度。

 なにせ昭和のころは親はもちろん教師だって細やかな説得の間も無く。口よりも手が早く。
 うかうかしてたら怒鳴る前にゲンコ。さらには物まで飛んでくる。
 それを知った親など、行き届かなかったと謝り、また有難いとお礼に出向いたほど。

 そういう洗礼を受けて育ったは幸か不幸か。
   
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