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  減考揺思 #147 (2026/03/01)

 くぇくぇくぇ、と朝の空高く。
 見上げれば「く」の字に並んだ白い姿十数羽。白鳥たち、 その一群。

 今季は川岸へ撮りに出向かず、もう3月。
 北帰空路が始まったか。

 昼中だった散歩をこの3月から早朝。
 白鳥たちの帰途の群れに出会う。
 姿が小さくなり、やがて雲間に見えなくなるまで見送る。
 皆元気でまた来なよぉ。
 心の内でつぶやいた。

 彼ら彼女たちは親のそのまたずっと親からその以前からこうして。
 飛んで教わった経路を辿ってはこの先も子や孫へと継いでゆく。

 訊くところでは数千キロにもなるという向こう北極圏の地との距離。
 季節ごとの空の行き来に迷いもなく。

 彼らにとって進歩とか変革とかいう人間の戯言など何ほどのものか。
 河の流れが変わったとか、湖沼の形とか、田んぼの地質とか。
 かえって不都合迷惑な面も多々あろう。

 それでも、それだから、もう来きたくないと訴えたり空路や飛来地変更もなく。
 また次季には仲間群れ集って命がけの飛来。

 そういえば北極圏のロシアの地からとなれば、彼の地上の戦火などは見えるものか。
 人間どもの馬鹿げた狂行蛮行の様を眼下に見て何思うものか。
 ふとそんなことを聞いてみたくもなった。
   
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