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夢舟亭
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夢舟亭 メインページ 《幻考様思》
              過去掲載記録 2024年 7月〜




幻考様思#99 (2024/10/30)

 誰しも、一家言あり。
 自分はこう思い考え生きている、と。

 週一回ほど出向く温泉。
 大浴場の賑いに少しずつ会話が戻った。

 私は挨拶のほかあまり交わさないものの、話声は耳にとどく。
 それらは世間話のほか、長い年月を生きたなかの経験談もある。

 聞いていて思うのは、人は自分の経験則で生き方を決めるということ。
 学問や知識からではないその主張は強固。

 これまで生きて味わった痛みや苦しみ辛さそして悲しみから得たもの。
 身に染み込み脳髄に刻み込まれ、剥がし得ないもの。
 それらを生きる指針とするのが人だと思う。

 学術理論には当てはまらない、が人の道理にはかなっている。

 ならぬことはならぬ、という格言が会津にあるが、人世の正否を押さえる力がある。
 つまりはそういうことなんだな、と極まる。

 これまでには、いい加減な生き方も多く見たし、胡魔化す自分もあったろう。
 だがしかし、嵐荒波を越えどうにか生き抜いた今振り返れば、やっぱり人生ってもんは、と身を引き締める。

 そういえば幼い頃乗り合いバスや列車内で、社会政治経済談義の年寄りらを見聞きした。
 迷惑顔をしながらも、いくつかに頷けるものを感じたのを今思い出す。



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幻考様思#98 (2024/10/20)

 17日夜はスーパームーン。月が最接近。
 私は知らず、見逃してしまいました。

 ということは地球を回る軌道は、遠くなり近くなる楕円か。宇宙は神秘に満ちている。
 あまりに遠大広大無辺、何がどうなっているのか分からないことばかり。

 物事を考え推し量るときの大小遠近は身近なものが基準。
 大きいか小さいか、近いか遠いかなどを自分自身のサイズと比べる。

 数十、数百メートルとなれば高い、長い。
 数センチ、数ミリは小さい。ミクロンとなればさらに微小。
 コロナウィルスなど1万分の1ミリ。
 ウィルスから人間をみれば、100数十万倍と途方もなくデカっ!

 逆に宇宙サイズからみた人間や地球も、極ごく超チビぃ!
 その広大な宇宙が、無限大な生物のたった一個の細胞だったりしたら……。
 こうしてみると宇宙に大小基準はない。

 地球の大半を占める大海のはるか向こうが大きな滝だと想像した時代があった。
 21世紀現在、宇宙飛行士といえばこの地球周辺へとび出た経験者のこと。
 光年先の向こうは一応見えるとはいえ、未だ謎だらけの遠いとおい想像世界。

 想像できる夢世界は小説や映画の種。
 猿の惑星、スターウォーズなどなど。

 宇宙で一番近い月もまだ未知の星。うさぎが居るとはいわずとも、想像を掻き立てる。


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幻考様思#97 (2024/10/10)

 夏と冬だけになったのか。
 そう思えた9月の夏日がすぎて。

 10月はさすがに涼しい。
 だが今度は寒すぎ。20度以下で冬着衣。
 やはり春と秋は無いのかな。

 さてこの季節は世界各地に台風が吹き荒れ、降水量もハンパじゃない。
 アジアも欧州も米国も水浸し。
 わが国だって被害は大きく、未だ台風シーズンは半ば。

 そういえば「台風」を米国では「ハリケーン」という。
「タイフーン」、または「サイクロン」という国も。

 また米国はそれに毎回名前をつける。それもなぜか女性名。
 だがしかし、男女同権の現代ゆえに、男女名交代となったとか。
 いやはや、さすがアメリカ、というべきや。

 さてわが国議会はこの月は新政権、即解散と選挙。
 その争点にも、たしか男女にまつわる件事案があるような。
 夫婦別姓、同性婚など。

 私などに難しことは分かりません。
 ですがどうも欧米やアジアには解決済みの国もあるような。
 それは進んでるというのかそうでないのか。

 ところで選挙には、どれほど国費を費やすのか、と思えばなんと600億円。
 うひょう! であります。



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幻考様思#96 (2024/09/30)

 読んでから、観る。
 観てから、読む。
 どちらもそれなりに楽しい。
 読書と、映画などドラマ化のこと。

 近年、周辺市町村立の図書館連携により、それらから書物が借りられるようになった。
 さらに各々が在庫書籍検索オンライン化されて新旧書が自室から選べる。

 一方観る側は、BS放送局増で内外過去名作放映も多く録り溜め鑑賞。

 またビデオレンタルはオンライン宅配要求。
 店舗在庫選択と異なり新旧全作から選択可。

 そんなわけで、読書と映画テレビドラマ鑑賞比較がし易い。

 今回読観の原作著者は浅田次郎、山崎朋子、辻野弥生、ジョナサン・サフラン・フォア。

 私の読書は8割方が小説。ほかは取材もの。
 で、読んでから観ることが多い。

 大概は「読み」が「観る」より感動が深い。
 内容への出会いが先きのせいもあろう。
 が、書面文字列は精緻に描かれ印象に残る。

 読む前に映像化の配役などが分かってるなら別だが。
 自脳内で己の人生経験知をもとに、時空を超えた自他国その時代の現実も架空も、想像人物の生きざまを見つめるのは読書が上か。
 
 2時間ほどに映像化しきるのは難題だろう。
 それでも想像を絶して説得力のある映像化を見せつけられると喜びは深い。


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幻考様思#95 (2024/09/20)

 外出途で片道通行の渋滞。
 珍しいことに、パンク車が一台立ち往生。

 今どきほどんどのクルマにスペアタイヤが載せてない。
 タイヤ質の向上もあろう。が、万が一なら万事休す。
 スペア、サブ、代替え、非常用への心がけが肝心。

 他人のふり見てなんとやら。
 せめてタイヤのすり減りや空気圧に要注意。

 そういえばわが国の、政治を担う与党。
 いささか腐りぎみ。ゼニ・カネに汚く腐臭ふんぷん。

 今世界は混迷の極み。思いもよらぬ紛争勃発などへも油断ならず。
 そうしたとき腐政で機能不全などあれば、即付け込まれよう。
 隙き見せずスペア代替え政府は必要不可欠。

 英国では「裏の政府」が常に存在し、表同様に活動しているとか。
 今回の政権交代時、その殆どのスペア大臣が表で始動できたという。

 考えてみればこうした主と副2本柱は、国家存亡の危機時では欠くべからざる。
 さすが政治先進欧州は、今もわが国の手本。

 国政は永劫永久現与党だけのものなどと、預け任し放しの油断などしでいたら。
 100年に一度の非常時緊急時に、やり放題のあげく腐って錆びて。パンク立ち往生なら。

 明日、来月、来年、国民の運命は……。



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幻考様思#94 (2024/09/10)

 朝の涼しさが戻って、ほっと一息。

 半袖日焼け肌に秋風を感じながらの散歩。
 公園前の道路。横断歩道に立ち左右確認。
 遠くに一台の車。
 まだ間にあおうし、こちら優先歩行者。見えていよう。さて踏み出そうか。

 ゆるいカーブが過ぎてようやく一直路。ゆるい下り走行は爽快。
 と、フロントガラスのはるか向こう正面に横断歩道。
 おりしも縞の白線へ踏みこもうと、男ひとり。ちぇっと舌打ち。
 クルマは見えていようし、まさか出るまい。
 さてアクセルかブレーキか。

 私に限らず大方がどちらの状況も経験していよう。
 立場が異なれば、そのときの自分が正義。
 つまり、どちらに立っても一理あり。

 酷暑の日々からの開放気分を、ここ数日の早朝の秋風に感じて。
 私などもつい心が緩み、秋気分に浸りつつ自己中心的に早る。

 この様な身近なコトに限らず、日々国内外から報じられる個人、民族、国家間の対立、その構図に。

 対立相手の意図、目的や真意その意味が認められず許せず。自論強行。

 相手が自分だったら。
 やはり自分もそう見えるか、そうするか。
 実際その立場に立たなければ分からない。
 ならAI型VR(バーチャルリアリティ)で。


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幻考様思#93 (2024/08/30)

 日本列島が壊れる。
 シーズンとはいえ再々の台風。

 故意にひとの意思によってコントロールされているかのよう。
 そう見える南から北へ日本列島縦断コース。

 その度に降水量が増し流水が溢れ風が暴れ、人命を奪い生活環境を破壊する。毎回、必ず。

 避難し仮設を設け復旧工事作業。
 昔からその繰り返し。この先もずーっと。

 この国は地震大国であるとともに、台風の通り道でもある。
 どれほどの人命犠牲を出し、いかほど労力と経費を流出したものか。

 それにしても「観測史上最悪」の度は増し続け、年々最悪記録更新。
 いったいどうなって収まり落ち着くのか。
 いや、収まることはないのだろう。

 さすがの人間様≠熨蜴ゥ然の猛威には打つ手なしか。
 多くの人々が逃げ惑っている。

 世界中同じように「史上最悪」風雨が襲っていると。
 そこで言われる「地球温暖化」が原因と。

 この自然の猛威には、干ばつの被害もあるという。水気なし。農作物なし。
 そういえば水産物、水揚げの種類や量にも変化があるとか。

 となれば、壊れているのは全地球か。
 ならば、壊したのは……。



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幻考様思#92 (2024/08/20)

 仏さんたちもお墓に帰って。
 お盆の後娑婆のわれらも平静をとりもどし。
 暑さ寒さも落ち着く彼岸に向かう。

 こころなしか今朝など外の空気も冷めて。
 季節の変化推移に気がつくのもこの齢か。

 思えば世の社会の歯車のころは、皆がみなそれぞれの役回りをこなし、日々効率向上に勤しんでいた。
 それはいつの時代も世界皆おなじこと。

 けれど今、一線を退いて幾年かが経って、わが身わが生活をながめれば。
効率的≠ニばかりに無駄を排する考えや動きを極力控えている。

 一度を二度にしても、再三再四の動きで完了する、というふうに。
 できるだけ自分自身の行動を促し増やすように心がけている。

 つまりは面倒な事と時、無駄なほど動きが増えるほど。
 体を使うことこそ身体機能の維持。

 つい、あれとこれは一緒に一度にできる、と考えて行動してしまう。
 せっかくあそこに行ったのにまた行かねば、などと効率の悪さを嘆き悔いる効率アップ癖。

 しかし面倒なことこそ体を動かすチャンス。
「ちょっとあれとって」と家人に頼むことは極力止め避け、自ら動く。
 無駄こそ宝、最良の健康薬。

 ここでハタと気づけば女性は長寿。
 家事片付けにと、足腰脳手指を駆使する。


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幻考様思#91 (2024/08/10)

 道草派。
 ワタシ的散歩のこと。

 少なくとも、早足派にあらず。
 身体鍛錬スポーツとはツユ程も考えてない。
 ただ快い朝風に吹かれるを良しとして。
 ゆっくり歩き時間を費やす。

 カメラをお供にし散策歩きが始まり。
 ポケットカメラから、生意気にも一眼へ。

 あっち眺め、こっちを撮って。
 風景から、野辺足元。四季折々の自然を、山に野原に林道に。

 職忙し現役の頃には思いもしなかった、そうした山川草木への関心を示し出し。
 それはこの脳内の大革命だったか、と散歩の小道で振り返る。

 いやしくも当時脳細胞は、電気原理と応用ソフトウェアその塵芥で埋め尽くされていた。
 春に夏にどんな草花が咲いて、秋冬の風景がいかなる色彩を見せるかなどは。
 埒外(らちがい)、ゼロ%興味なし。

 それが、小花ひとつの蕾に目を丸くして明日の開花を待ちのぞむ日が来る、などとは……。
 いやはや、人の意識変化というものは、分からないものでござります。

 今どきなら。真っ白いヤマユリの花びらが枯れ落ちて、硬く緑の実を結び。
 可愛い真っ黄色の月見草が朝夕に開き。
 その茎にピンクのヒルガオのつるが絡む。

 立秋とはいえまだ早朝からの日照り。
 帰宅後の水シャワーがたまりません。


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幻考様思#90 (2024/07/30)

 近年、夏の暑さは凄まじい。
 海に浮かぶこの島国でも40度を超えた。
 今後これが当たりまえという。

 当たりまえ、は降雨量も。
 線状降水帯として凄まじく。
 降るとなると南北地域を問わず大水害。
 台風と限らず季節不定に襲い、国民の命と財産を守るべき国も及ばず。

 暑さのほうは春先からすでに異常高温、いわゆる温暖化。
 自然環境破壊によるか、宇宙や地球の大きな寒暖うねりか。

 そんな中この地球、人間世界では4年に一度のオリンピックが開催。
 今回欧州はフランス、パリ市で。

 あいにくの雨天。
 ではあるが、そこは先進国、芸術文化をリードし続ける見事なセンスと手際。

 競技場ではなくオープンな市街すべてがステージ。
 世界からの選手団は大川の流れに乗って、両岸から湧き上がる大歓声を浴びて。

 川面は丸見え。さて観覧料は? などと貧しくも卑しい疑問。
 特別席でない限り、無料。
 自由・平等・博愛、を貴族階級から市民が掴み取り、謳っている国だもの。

 夏休みに読んで書いた読書感想文。
「ああ無情」こそあの国の作家の、「レ・ミゼラブル、貧しき人々」。
 真の、豊かさ、貧しさ、とはと今も思う。



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幻考様思#89 (2024/07/20)

 朝散歩の野原の公園を独り占め。

 年初の運動継続の誓いの太めの御仁も、この季節には目にせず。
 五月晴れGWに額に汗組の姿も今はなく。
 入れ替わった散歩やランニング人も、雨季と暑さを期に一層減って。

 雨上がりなどの早朝はもったいなくも、自然はてくてく歩きの℃рセけのもの。

 もっとも自然といっても昨今は野原歩き。山道林道へは週イチの控えめ。
$Xクマさんが出没するから。
 山中へ入るのは朝夕を避けて、熊除け鈴が必携アイテム。

 今どき山道はヤマユリが並び咲き、白い大輪で迎えてくれる。そちらへはカメラを背に。

 カメラといえば、このところ朝散歩の野草花は、ポケットのケータイ撮り。一眼は重い!
 以前に述べたが、昨今のケータイTELカメラ画質はかなりイケる。

 私のデジタルカメラ歴はけっこう古く、出回り初モノの30万画素から。
 仕事現役時代から持ち歩いていて、ちょっと時間があり、また気に留めた風景を。

 あれら数十年、画像は粗くはあるが被写体は、今と大差ないのが面白い。
 こうした嗜好の感覚というものはある年齢で決定してしまうものか。

 思うに、気付くと「もう午後4時か」の夢中人間で≠オょうもないコトに時間をロスする癖は、小学の頃すでにあったと今振り返る。



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幻考様思#88 (2024/07/10)

 この辺りで止(や)めれば良いものを。
 止められない、諦めない、訂正しない。

 口にせずにおけば良かった一言や、つい手を出したが芳しくないなどなど。
 即訂正し謝れば済むほどへ意地や我を通す。

 モノが解っているはずの年頃なのに、いや齢を重ねた御歳だからこそ人生経験やプライドが邪魔をする。

 落語に登場しそうな頑固爺さんを演じては人に不快感を抱かせたり。
 会話で要らぬ自慢を聞かせしらけさせたり。

 ま、そうした一般庶民の「たり」は一笑で済む場合もあろうが。

 長い経験から自信に満ちてほんの一仕事で済むと決断し、進めたことが。
 終わらず、こじれにこじれ長引き。
 果ては世界を巻き込み二分させ。
 数多の人命を奪い合う事態に発展。収束の見通しも立たず。

 とうなればシャレにならない。
 ならないが、そう見えることが今世界に溢れていまいか。

 億人もの民を動かし尊敬を集める地位が。
 見合わない狭量思考の末に、収集がつかず延々と。

 それほどではないにしても、耳を疑う庶民レベルの冗談戯言を真顔で放ったり。
 小汚い個人や集団の欲得に執着固執したり。

 となれば大きな影響を与えうる人間の言動は厳正中立なAI監視にすべきかもしれない。


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