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夢舟亭
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夢舟亭/浮想記(随想)
 
    
 
  邦画「海難1890」
            2017年 04月16日
 

 邦画、とは日本制作映画をいうのでこの作品の場合正確には、日本とトルコ、合作らしい。
 
 トルコという国は、近年ではEU加盟受け入れの是非が、ずでに加盟する国の間で問われたほどの、イスラム教の国。
 
 ところが、そのトルコも1000年もさかのぼれば、なんと世界にキリスト教を広めることになった大元の国でもあるようだ。
 
 イスラム教の教会であるモスク、その中心的なアヤシフィアというトルコを象徴するような、トルコの都市イスタンブールにある玉ねぎ頭の塔をもつ大きな建物。
 
 あの建屋の内壁を?がしたら、そこにはキリストの絵があるという。キリスト教の教会として建立されたのだったから。
 
 その昔、ローマ帝国がその地に東ローマ帝国として遷都した。そのおりに当時の皇帝の母ぎみがユダヤ教から派生したキリスト教を信じていたことで、ローマ帝国すべてにキリスト教を国教としするお達しをした、とか。
 
 以後、世界にキリスト教が広まった。
 
 だが、当のトルコは、イスラム教のオスマン軍に滅ぼされ、その時点でイスラム教の国となり現代につづいている、らしい。
 
 そんなお国、オスマン帝国の帆と蒸気の船がわが日本へ親善使節団を送り込んだ。時は、1889年(明治22年)。
 
 その帰路、1890年の秋の台風により紀伊半島付近の海岸で座礁する。
 
 数百名のトルコの乗組員の500名もの死者行方不明を出しつつも、日本漁民の手により生存者救出と看護を施し、そのかいあって生存者は帰国がなる。
 
 で、この先は・・・・、観てのお楽しみ。
 
 
 ヒントとして、この映画に副題でもつけるなら「情けは人のためならず」だろうか。
 
 いずれも実際にあった出来ごとのドラマ化だという。
 
 
          <了>

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 日本・トルコ合作映画/海難1890
 
 

 

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