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夢舟亭/浮想記(随想) 米映画(新)「ベン・ハー」 2017年 02月26日 ベン・ハー、といえば往年の映画ファンでなくとも、米アカデミー賞で11部門受賞の記念碑的あの大作を思い出そうもの。 もちろんワイラー監督や作曲ミクロスローザ、主演チャールトン・ヘストンに加え、当時目の玉が飛び出るほど注ぎ込んだ人手とおカネ。 それに見合った中身の濃い名画はそう現れるものではなかろうけれど。 なにせ見せ場に4km一周の競技場まで造ってしまったというのだった。 米アカデミー賞の11部門を得た超名作。作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞・・・。 そうした伝説的な前作を意識しないではいられなかろうけれど、今回そのリメーク版を製作したスタッフもエラいものです。 前作とは少々解釈を異にしてはいるが大筋は原作小説と同じ。 今どきはCG(コンピュータグラフィックス)駆使により、不可能な映像や音響は無いのだろうけれど、創造力はあくまで人間の頭脳。 古代ローマ時代の海戦も圧巻馬車競争のシーンもCGとはいえ、こちら観る側としてはやはり期待するはず。 なにせ前作の馬走シーンは今でも撮影カメラワークが名人芸で、「どう撮ったのか」と関係者の口にあがるとかいうのだから。 で、今回の出来だが、これから観られる方々のためにスキップする。 先日BSで再放映の前作を思い浮かべればCGなど無かった半世紀ちかく前にすべてを実像で制作したスタッフに、あらためて首を垂れるばかり。 いずれにせよ、創作創造のものとはいえ原作が良くできているものは絵になり面白いと感じた次第であります。 <了> |
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