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夢舟亭/浮想記(随想) ロシア映画「草原の実験」 2016年 06月06日 さぁて困った。書き出したはいいが、結論を先に言ってしまったら・・・この映画を観ることの価値が意味が半減、いやほとんど無くなってしまうのです。 そもそもこの映画の題名「草原の実験」が何なのか。最後のさいごまで分からないのですから。 あまりにも穏やかにじつに平和に描かれた広大な草原の、ごくいなか暮らしの父娘。 その二人暮らしとその娘に恋心を寄せる二人の若者。 若者の一人がだれかに似ているなぁと観ているうちに、そうだあの彼だと。テニスプレーヤー”ナダル”。彼を若くした感じで一途さがイイ。 ついでに言えば、主人公の娘役は広末涼子をずっと幼げにした感じだろうか。 で、はて、あと何を書こうか・・・。 と、それほどにこの先が言えない書けないのがこの映画鑑賞の記。 もしもそれをわたしが言ったら、これから観ようとする人が聞いてしまったら。この作品は楽しめないはず。 いやまてそもそも、楽しむ、というべき作品なのか。 じっくりと観て、最後でしっかりと感じとって自分なりの思いを抱いてほしい。そういう作品です。 そのことは世界の複数の映画祭の賞を授けられたことからも分かるはず。 だからぜひ観てほしい文学的社会的作品なのです。おっと・・・ 少なくともロシアにもこういうことを考え映画作品にしている人たちがいるのだ、ということは分かる。そう、ロシア、にも。 それだけでも観た意味があったとわたしは思ったのでした。 公式サイトには「少女がその先にみたものは−−」とあります。 <了> 〇参考: 「草原の実験」 |
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