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夢舟亭
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夢舟亭 創文館(随想・エッセイ)
 


   MJQとMJQ
         2019年02月23日


 MJQとはモダンジャズカルテットであり、またMJQとはマンハッタンジャズクインテットのこと。
 ジャズミュージックの話。

 先出しのMJQはかなり以前に解散してしまい、またそのメンバーも存命はいないかもしれない。ラストコンサートもだいぶ前にあったほど、だから。

 一方、後出しのマンハッタンジャズクインテットはといえば。こちらは新しい。
 とはいえ先のMJQから比べれば、でありここ数年などという浅さではない。

 先のMJQに”モノラル版”の録音が多いのから考えれば1900年代中頃の活躍に対して、後のMJQは2000年に入ってからの結成か。
 この結成には、日本人の企画によるものとのことを知った。

 さて彼らの演奏スタイルはといえば−−

 先MJQはカルテット四重奏の中心がバイブ、ビブラフォン(鉄琴)。それに標準的ジャズトリオのピアノ、ドラム、ベース。
 名称通り、バイブの響きがじつに、モダ〜ンなのだ。今的な言い方をすれば、クール。
 それまでの、熱きジャズコンボ特有のものとはちょっと異なるものが耳にさわやか。

 で、後のMJQはというなら、こちらは同じ”Q”でもクインテット、つまり五重奏団。管楽器がジャズトリオ編成に加わりバイブなどは無い。
 ジャズはやはりトランペットだ、という向きにはいい。
 なにせデジタル時代の録音だけに、部屋めいっぱいに響き渡るこの再生音に至福感満喫請け合いだ。

 そうそう、後出しのMJQについていうなら、これらのメンバーにさらに管楽器を加えた”MJO”があることを追記しておきたい。

 MJO、つまりマンハッタンジャズオーケストラとなる。
 いっそうのジャズパンチを味わえる痛快なサウンド請け合い。

 ボリュームいっぱいを楽しむオーディオファンなどには、ぜひ一度お耳にお届けしたい痛快さがある。
 ベースがうなり、ドラムスがさく裂し、管楽器とくに金管が鋭く突き刺してくる。かわいいPCサウンドごときではとてもとても、もったいない限り。

 それはともかく、先/後、両MJQともに、わたし的ジャズ味を春風のごとく堪能している今日この頃なのであります。







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