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夢舟亭 創文館(随想・エッセイ)
 



   映画版『CATS/キャッツ』を観る
                    2020年08月20日


猫の縫いぐるみを着たオトナたちが歌い踊る、ミュージカル『キャッツ』の映画化版だ。
日本でも劇団四季のミュージカルステージ公演が各地であったはず。

わたしは観ていないが、このミュージカルのストーリーを、ミュージカルのオリジナルを発案製作したキャメロン・マッキントッシュの回想インタビュー番組を視て知り、なかなか面白そうだと思っていた。

英国本国での初演時には、人々の関心がどうかと心配しつつ客席の隅で様子をうかがったという。

種々猫の縫いぐるみの歌手たちが、野良猫のたまり場である夜の街のゴミ溜めステージいっぱい歌い踊るのを、観客たちは大いに愉しんでくれて安心したという。キャッツ誕生秘話だ。

以後、世界中にそのステージ公演を広めた、再度再度の人気で再演があるようだ。

その猫たちのミュージカルが今回映画になったということ。

同じく、猫姿の演者たちが歌い踊るアメリカ映画である。
ミュージカルの映画化は、これまでもウェストサイドストーリー、マイ・フェア・レディやサウンドオブミュージックほか、レ・ミゼラブルなどと数多いことはすでに知られている。

猫たちの縫いぐるみは、現代映画自慢のCG(コンピュータグラフィック)のアニメ感がいい。

そして出演者もあのひとこのひとと名映画俳優を揃え、さらにダンサーもバレエやラップ系から。
加えて今どきのアメリカ人気歌手たちも。

ではあるが、それら皆が猫ちゃんに変身している。
もちろん素顔その人が分かる程度が、ミソ。

ミュージカル『キャッツ』といえばあの曲。メモリー。
アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲で、ほかにもミュージカルの名曲を生んでいることはよく知られたはなし。
この一曲にキャッツのすべてがある、というほどの有名な歌。
だから歌に演奏にと、世界の音楽人たちが取り上げている。

いずれにせよ、映画は見なけりゃ話にならない。
つまりは、見てのお楽しみ。

ではあるのだが……。
この2019年の映画作品には、ちょっと後日談が付いている。

それは「ゴールデンラズベリー賞」という不出来な映画作品に授けられるという、ちょっと不名誉な賞を受けたようだ。

もっとも、ユーモアセンスのある欧米人たちのことだから、イマイチ感や惜しいねぇ、意外性の思いもあるのか。

もちろんわたしはCG縫いぐるみや歌ストーリーと、なかなか面白く観ることができた。

賛否のほどは観た一人ひとりが感じ思い考えればイイ。

そんなわけで、なかなか話題絶えない映画版『CATS/キャッツ』を観てでした。





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