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夢舟亭
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夢舟亭 メインページ 《減考揺思》
              過去掲載記録 2026年 1月〜




減考揺思 #142 (2026/01/10)

 新しい年。
 というのは人間様の意識の区切り。

 動植物花鳥風月森羅万象には無関係。
 それらは昨日があって今日が明日がある。
 ただただ生育し命を継なぐ連続時間。
 無限の彼方へ自転し太陽を周回公転し続け。

 人体の脈動1回を1秒、一分60倍24倍で一昼夜1日。さらに365倍でこの星が太陽系1周1年。
 いやそれらは逆算から編み出されたのか。
 脳機能の働きの創作の産物。
 太陽暦と人体機能関連性やいかに。

 そのヒト科、地上の主の知の脳は、手に載る「夏みかん」ほどの物体。
 この代物が人類自からの生活を変えてきた。

 尤も変えてきたのは生活、つまりは身の回りのモノや環境スタイル。
 この夏みかんの中身本音は進化過程ほとんど変えてない。他種をおいても自種保存繁栄。

 それを日々の国内外報道から目に耳に伝わってきては、深く頷く。
 有史以来変わらずの如く、各国地域で最もな自論展開による戦乱戦火。
 人命が環境破壊が絶えず貧富拡大拡散一途。

 知識や記憶を司る夏みかんは、生命誕生以来欲望をいかに満たすかに注力という現実事実。

 本音を隠し人のため国のためと屁理屈を唱え賛同を獲得するから始末が悪い。

 今世界人はといえば、我欲本音を剥き出す傲慢不遜が、刺さりカッコイイと推す。



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減考揺思 #143 (2026/01/20)

 隣の家に囲いが出来たってよ。
 へぇ(塀)。

 といえば落語のごく古典的なマクラ。
 時候のご挨拶とともにこうした序話で客の笑う様子を伺ってやがて本題へ。

 話芸、落語は正月ラジオ番組の定番だった。
 滑稽噺、廓噺、また人情噺。歴史人物の伝記などなど笑いを交え語られる。
 今でもテレビで寄席中継がコント漫才とともに演じられはする。
 が、時代というべきか、お笑い番組も変化して今では長講一席が聴かれない。
 落語噺というなら一席三十分は楽しみたい。

 今唯一楽しみはBS−TBSの落語研究会。
 これだけは存分に演じてくれるので嬉しい。
 お陰で今どきの名人噺家の顔も名も覚えた。

 なにせこちらは前代の名人を楽しんだくち。
 前々代の三遊亭圓楽さえが若手。
 その師匠の六代目三遊亭圓生などは聴くだけでたまらない。

 また柳家小さんなら五代目。
 金原亭馬生十代目は、十代目古今亭志ん生の長男。その次男が三代目古今亭志ん朝。

 ……と、こうした懐かしい話を交わすことが出来ないのは淋しい。

 江戸三題噺といえば、子別れ、唐茄子屋、芝浜あたりか。
 ほかにも、藪入や何にも言わず泣き笑いのあの一席なら今が時節。

 ま、今ではネットを探せば懐かしい一コマが白黒小窓で観られはするのだが。



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減考揺思 #144 (2026/01/30)

 やめよう〜。
 と飛ぶ寸前河面の白鳥一群が後戻り。

 風向きか流れか風力が芳しくないのか、
 レンズの先の彼らの方向転換にがっかり。

 数羽の群れの先頭リーダーも行こうと前進。
 そろそろだと川岸でシャッタに指をかける間もなく……テイクオフ(離水)は中止。

 寒風のなかで見つめていると、滑空飛翔の彼らの慎重さには、はがゆくも感心する。
 小型鳥に飛び立ち時この慎重さはない。

 着水間際にびりびりびりと風を切って迫るこの巨体が、群れて高度上空を毎年数千キロも行き来かとあらためて感じ入る。

 その大羽大翼なれば損傷は命の危機。
 日々餌場に飛行出来ず遠帰行は不可能にも。

 通常の家族での飛び立ち離水のその慎重さは親、先頭リーダーが決定。
 長い首を前後しながらの掛け声で、水面を蹴り大翼を目一杯広げ高速上下。
 さぁ行くぞへ後方も応えて従う。
 この高速緊張の瞬間がシャッターチャンス。

 真っ白い大翼が高速で水面を叩くシルエットと水蹴り軌跡が写真撮影の醍醐味。
 群れが冬空に舞い上がり行くのを収める。

 航空機の離陸着陸時のベルト着用同様、大きな彼らもまたこの一瞬の障害に気をくばる。
 それだけに離陸前、列後方からの中止を乞う声を無視しない。
 やめようとの声にリーダーが応え、テイクオフへの緊張を解き、行動変更に躊躇しない。



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減考揺思 #145 (2026/01/10)

 いわんこっちゃない。
 ほうらやっぱり不満が出たじゃないか、と。

 たとえいかに優れていたとしても、しょせんは一個の人間。
 たった一人一個の脳に国政を託すなど論外。歴史を視るまでもなく独断暴走の元。
 それは一党一集団に対してもいえること。

 相反する立場複数主張、議論白熱からしか民主主義は成り立ち得ない。今どき世界の常識。
 議を交わす場で議すから議員。選び推し政治体制を産む責任は老若男女大衆市民側に在り。
 世界が、その選択力民度を注視値踏みする。
 この程度かとナメられ付け込むスキを生む。

 さて今世界注目は4年ごとのスポーツ競技。
 この季節は冬季五輪。

 さすがイタリア文化。オペラ作曲家ヴェルディ、プッチーニ、ロッシーニの大きな似顔縫いぐるみが愛嬌を振りまき踊ったのが好印象。
 そのせいか各国のフェギアスケート選曲もクラシックが耳に。ショパン、ラフマニノフ。

 今回中継の競技中解説者とアナウンサーの会話が聞こえないのが嬉しい。番組にもよるが「解説語り」は音量極小にしている。
 解説内容と自分的スポーツ視聴観に違い大。
 評価基準や点数、順位より、世界先端技量を広く見知る機会にこそ興味あり。

 よって国際競技でのアナウンサーと解説者が自国選手応援に偏り、他国選手競技を報じないなど、まさに島国根性中継で、疑問大。
 観るのは世界選手出の生中継LIVE放映。

 一段上から広い視野で自国も世界も。



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減考揺思 #146 (2026/02/20)

 二十一世紀世界の国盗り物語。
 そうとでも例えるしかない今地球地上。

 数十年数百年後、さぞや歴史を賑わそう当年代ページ。
 世界秩序安定を願い発足した組織やルール。
 それら設立を率先した国自らが乱し壊し、弱小国を見捨てる。

 その混乱を政治的より経済的自国優先へ強権威圧で乱用。暴挙へ喝采を送る国、止めらず戸惑う主要国。まるで気まぐれ坊やの学級崩壊。

 理知的民主諸国は強大な武装武力にやむなく屈服。結果、貧窮苦境に陥った国々の救済は無きに等し。
 思えば、大国の宗教心か奉仕心かプライドかに世界が頼り過ぎの偏り。そのツケが今……。

 笑うべきか驚くべきか、強大国間で地上世界を分け合おうと言ったとか言わなかったとか。

 こうした風潮をネット情報が世界の人心を塗り染めて。死傷者、避難民は止めどなく。、
 先の世界大戦終結後の協力復興の長き苦労と支え合いなどどこ吹く風、皆自国最優先。
 オレは持つがオマエはダメの大型核武装大国へ寄り集結の図式は、新たな勢力圏の芽生え。

 アジア片隅小島片田舎で節穴から眺むれば。
 AI・CG駆使SF映画、世界未来大戦を観ているよう。
 あまりにも非現実的で非人間的展開の日々報道に耳目を疑うばかり。ウソだろう、マジか?
 劇画を超えるこの現実はただただ信じ難し。

 しかるにこの劇画はどれも「終」出口収束の明かりが見えない。



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減考揺思 #147 (2026/03/01)

 くぇくぇくぇ、と朝の空高く。
 見上げれば「く」の字に並んだ白い姿十数羽。白鳥たち、 その一群。

 今季は川岸へ撮りに出向かず、もう3月。
 北帰空路が始まったか。

 昼中だった散歩をこの3月から早朝。
 白鳥たちの帰途の群れに出会う。
 姿が小さくなり、やがて雲間に見えなくなるまで見送る。
 皆元気でまた来なよぉ。
 心の内でつぶやいた。

 彼ら彼女たちは親のそのまたずっと親からその以前からこうして。
 飛んで教わった経路を辿ってはこの先も子や孫へと継いでゆく。

 訊くところでは数千キロにもなるという向こう北極圏の地との距離。
 季節ごとの空の行き来に迷いもなく。

 彼らにとって進歩とか変革とかいう人間の戯言など何ほどのものか。
 河の流れが変わったとか、湖沼の形とか、田んぼの地質とか。
 かえって不都合迷惑な面も多々あろう。

 それでも、それだから、もう来きたくないと訴えたり空路や飛来地変更もなく。
 また次季には仲間群れ集って命がけの飛来。

 そういえば北極圏のロシアの地からとなれば、彼の地上の戦火などは見えるものか。
 人間どもの馬鹿げた狂行蛮行の様を眼下に見て何思うものか。
 ふとそんなことを聞いてみたくもなった。



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