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夢舟亭 創文館(随想・エッセイ)
 


  BS12「「三国志SecretofThreeKingdoms」
                        2020年01月18日


「三国志」といえば、おなじみ中国のあの歴史物の大書。
それへ「SecretofThreeKingdoms」と付くのだから、まぁ秘話、または創作的ストーリーか。

ある時代の漢王朝の、皇帝が病没。
が、この若き皇帝は双子であり弟をとある豪族に預けてあった。
という秘された戦国の歴史設定で話は始まる。

三国志、といえば、劉備玄徳、関羽、張飛たちの活躍の戦国物語。
さすがに大陸5千年もの歴史は実話逸話が多く、スケールもけた違いだと興奮しながら、このわたしも読みむさぼったことは懐かしい。

そうした本筋からちょっと離れるものの同時代の、漢王朝の皇帝の秘話を楽しませてくれるのが、このドラマ。

もちろん歴史物として三国志たちとの絡みも無いではないし、司馬家の仲達など主要な役だ。曹操などという豪勇も絡む。
イケ面の男女が勢ぞろいしているだけに、静かな男女の愛や恋も無いではない。

しかしあくまでも漢の統一平定と民を思う皇帝の葛藤と、取り巻きの官人たちや豪族たちの、私欲をかけた智謀と実戦のドラマなのだ。

今どきの豊かな中国だからか、素晴らしい映像、それは豪華な映画並みのセットや歴史的民族の色鮮やかな皇人衣装や化粧がまばゆい。
それらに則して、なかなかの名演技者たちも観がいあり。

残念は、終盤ちょっと急ぎすぎの感もありだったが・・・。
そう、”終盤”という意味は、全54話のストーリーが放映完了したのでした。

昨今、周辺隣国の文化を毛嫌いするわが国の風潮もあったりするので、あまり積極的な紹介は控えていたのでしたが。

もとよりそういう種類の差別区別の意識がほとんど無いわたしは、マンネリ並易な国内ドラマに飽きあきのこともあり、じつに新鮮で興味深々。
初回より現代中国の演劇をとても楽しめたのでした。





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