・・・・
夢舟亭
・・・・

夢舟亭 創文館(随想・エッセイ)
 


   米映画 (2019年) 『スキャンダル』
                    2020年12月01日


MeToo(ミートゥー)、のほうが分かりが早いか。
いわゆる”セクシャルハラスメント”。

古今東西、世に男女が存在したときから、太古のむかしから、絶えないコト。
断然女性が被害者である場合が多い。

太古、どころか、この日本なども”英雄エロを好む”と豪語してはばからなかったおっさんたちを思い出すのは、つい最近においても。

若い女性の体に触れるなどはご愛嬌とか、触れられるくらいでないと、などといった職場を高笑いで闊歩するいやらしい地位を振りかざす人が嫌われたりもしてた。

とはいえ、まさかそうした類が犯罪、とまではならず・・・来たが。

そんなわけだから、女性は男性の目を惹き好かれることが才能だという意識も、少なからず男女双方にあった、のかもしれない。

となれば、当映画のような、マスコミ(テレビ業界)の大ボスが、看板番組の女性キャスターなど出演者決定権をもって、セクシーさを要求して。
そうした点を強調するようにと、その仕草を衣装を指示し、あるいは個室でその動作を強要する、などもまぁあったのであろう。

いやなら無理にとはいわないが・・・などと。

それが国の1,2を争う大放送網を牛耳るキー局内において、頂点に君臨する大ボスの、秘された行いであればなかなか公にはならず。

涙をしのんで泣きをみつつ、看板番組に抜擢される喜びとそれを交換する、ということが続いていたとか。

続いていた、ということはいわゆる美人キャスターが何代かに渡って、降板され入れ替えられていたという。

で、ここからが、さすがアメリカ。

「MeToo!」 わたしもだったのよ!

いい加減にしてよ!

こんなこと許せない!

スキャンダルとして公にしなきゃ!

罪を問わなきゃね!

ということで、実際にあった話この先は、観てじっくり考えてみましょう。

だが、思えばこれまでわが国でも、このての話は”オモシロい話題”として嘘かホントかの辺で、武勇伝のようにそちこちに転がっていた。
転がったまま、大概は泣き寝入り。

その真実が表面に、公にされることは少なく、女性側の勇気ある訴えが挙がっても、加害者が罪を問われた例は少ないのは周知のこと。
同意の元、などと伏されてしまう。

つまり”MeToo(ミートゥー)”は現在進行形の世界の女性の叫びなのである。





・・・・
夢舟亭
・・・・

・・・・
夢舟亭
・・・・

・・・・
夢舟亭
・・・・

・・・・
夢舟亭
・・・・
[ページ先頭へ]    夢舟亭HOME    「創文館」    「随想」目次