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32bit版のWindowsにおけるメモリーの容量

http://webstreet.jpn.org/stardust/Tips/v011.htm
http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20050119154552

32bit版と64bit版の2つのWindows

現在販売されているWindows系パソコン(PC)には、OSとして Windows XPが乗せられているものとWindows Vistaが乗せられているものがある。これらは普通32bitで動作する仕様になっているが、Windows製品そのものとしては64bit動作が可能なバージョンが別途存在する。便宜上ここでは前者を32bit版、後者を64bit版と呼ぶ。

我々が手に入れられる64bit版Windowsは、Windows XPなら Windows XP Professional x64 Edition のみ、Windows Vistaなら全てのグレード(Home BasicからEnterpriseまで)に存在する。ただ、市販パソコンで64bit版Windowsをインストールしているものは現在殆どないと思われるので、64bit版を導入するなら自分でWindowsをインストールする必要があるだろう。また、導入の前提としては、CPUが64bit版に対応していること、ハードウェアのドライバーに64bit向けのものが用意されていることが必要になる。

32bit版と64bit版におけるメモリー許容量の差

32bit版Windowsと64bit版Windowsの違いをメモリーに限定して言えば、その許容量が格段に異なる。

32bit版のWindowsでは、それがXPであれVistaであれ、搭載できるメモリーは理論上4GBとなる。これは2の32乗が4ギガになるためで、絶対的な限界である。

他方、64bit版のWindowsでは、理論上16EB(エクサバイト:GBの3つ上の単位)まで使えるメモリーが拡張する。2の64乗が16EBということだが、GBに引き直すと171億7986万9184GBという膨大な量になる。32bit版Windowsの約43億倍のメモリーが利用可能なわけである。

もちろんこれは非現実的な数字なので、現在販売されている64bit版Windowsでは、メモリーの上限をドーンと下げて8GB〜128GBに設定している(但し、仮想メモリーまで含めると上限はもっと上)。ちなみにVistaの場合Home Basicで8GB、Home Premiumで16GB、Ultimate以上で128GBとなっている。

このように32bit版Windowsと64bit版Windowsでは、搭載できるメモリー容量が異なる。32bit版を使う限り理論上4GBのメモリーが限界ということを覚えておこう。既に2GBのメモリー・モジュールが市販されているが、マザーボードのメモリー用スロットにこれを4本挿しても、2本は無用の長物と化すわけである。それが嫌なら64bit版に乗り換えるしかない。

では、2GBのメモリー・モジュールを2本、あるいは1GBのメモリー・モジュールを4本買って来て、メモリーを4GBに出来るかというと、実はそういうわけではない。32bit版Windowsが認識できる、実際のメモリー容量には3GBの壁があるのである。

3GBの壁

さて、ここからは32bit版Windowsに限定して話を進める。

仮にあなたがメモリーを増設して4GBにしたとしよう。PCを立ち上げて最初に表示されるBIOS画面では、きっちりメモリーが認識されている。だが、 Windows画面でマイコンピュータを右クリックして「プロパティ」を立ち上げると、メモリーの表示が3GBちょっとしか表示されていないことに気付くはずだ。

これはメモリーが不良でも何でもなく、32bit版Windowsの仕様なのである。ちなみにMicrosoftのサポート・ページでは「通常 3.12 GBが Windows Vista の32 ビット バージョンで使用可能な最大メモリです。」と記されている。

こうしたことが起こるのは、32bit版Windowsでは仮想メモリーも含めた全てのメモリーの限界容量が4GBという絶対的な条件があるからである。 PCではハードウェア・コントロールのために1GB程度のメモリー領域を独占使用するが、これがメモリー上限である4GBの中に食い込んで来てしまい、その分Windowsは使用を禁止される。例えば、256MBのVRAMを積んだビデオカードを乗せている場合、この256MB分のメモリーは上限である 4GBの範囲内で動作するしかない。本来、こうしたハードウェア・コントロールに必要なメモリー容量は、そのPCに搭載されているハードウェアの構成によって違って来るのだが、32bit版Windowsでは、余裕を見て3.12GBまでしかメモリーを使用しないよう自制する仕様になっているようだ。従って、4GBのメモリーが積まれていてもWindowsは限界までメモリーを使えないのである。

というわけで、32bit版Windowsでは、理論的には4GBのメモリーを積めるのだが、実際には3GB程度しか利用できない。

はぁ〜とため息をつかれた方、がっくり来るのはまだ早い。もう一つ悲しいお知らせがある。



2GBの限界

以上を読んで、4GBは諦めて3GBまでメモリーを増設したとしよう。Windows XPだからメモリーはさして食わない。タスクマネジャーで見てもカーネルメモリーは仮想分まで含めて150MB程度。では、残りの2.8GBは全てVue で使えるかというと、そんなわけにはいかない。

32bit版Windowsでは、アプリケーション・ソフトが使用できるメモリーは、2GBまでと制限されているのである。従って、Windows XPが150MBしかメモリーを使っていなかったとしても、Vueが利用できるのは2GBまでということになる。残りは遊んでいる。

ここでようやくため息をついて欲しい。結局、32bit版Windowsを使っている限り、何をどうやってもVueには2GBしかメモリ―を割り当てられない。ここで「そんな話聞いてないよ」とお嘆きの皆様、実は、32bit版Windowsでは2GBまでしかメモリーが割り当てられないという話は、 Vueのマニュアルに書いてある(Vue6 Infiniteのマニュアルでは30ページの「メモリ管理」)。

ちなみに、Vue6 Infiniteの推奨メモリーは「2GB以上」である。まぁギリギリ合格ということで良しとするか・・・。


[カテゴリ: OS > Windows]



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最終更新時間:2009年07月13日 23時08分46秒