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Java Genericsのまとめ

http://www.ne.jp/asahi/hishidama/home/tech/java/generics.html
http://d.hatena.ne.jp/Nagise/20101105/1288938415

文法

 

クラス

 class GenericsTest <T, S, R> { ... }

メソッド

public <T,S,R> T test(S s, R r) { ... return T}
// 呼び出し方
String s = クラス名.<String, String, String>test("hoge", "hoge")
 

 用語


型変数

型を実行時(コンパイル時)に確定するもの。
上記の例の場合、 TやS、Rをそれぞれ型変数という。

型パラメータ

型変数のを宣言しているリスト。
上記の例の場合、<T,S,R> を型パラメータリストという。

 文法上の注意

文法上混乱しやすいので注意。
使用箇所 宣言 バインド ?  境界 &
型変数の宣言
class test<T> ...
×
変数の型の宣言
Test<String> test
× ×
型変数へのバインド
new Test<String>();
× × × ×

使い方

Genericsの利点は

  • キャストの省略
  • 型の保証

である。内部的には Object型(または、指定している境界の型)として処理される。
キャストは自動的に行われ、キャストの際に指定した型として扱えるかチェックされる。

コンパイル後は型の情報は失われている。これを型のイレイジャと呼ぶ。

 型の代入互換性

GenericsではJavaの型の代入互換性ルールが通常と異なる。

public class A {}
public class B extends A {}
public class C extends B {}

A a = new B();
B b = new C();

上記は、可能である。が以下はエラーになる。

Hoge<A> a = new Hoge<B>(); // コンパイルエラー!

理由は、もしこれが可能になると以下の場合に問題が出る。

ArrayList<B> bList = new ArrayList<B>();
ArrayList<A> aList = bList; // 本来は代入できないができたと仮定する
aList.add(new A()); // ArrayList<A>にはA型を代入できる
B b = bList.get(0); //ArrayList<B>なのでget()の結果はB型のはず

AクラスからBクラスへのアップキャストが発生してしまう。

これに対応するためにワイルドカードでの境界指定を行う。

Hoge<? extends A> a = new Hoge<B>();

 <? extends A>

この場合、Aクラスのサブクラスである何かであることを保証するが、型が不確定である。
そのため、

  • 戻り値に型変数が使われている場合、A型の返り値を保証する
  • 引数に型変数があるメソッドを呼び出すことができなくなる(引数の型が不明であるため)

 <? super A>

この場合、Aクラスのスーパークラスである何かであることを保証するが、型が不確定である。
そのため、

  • 戻り値に型変数が使われている場合、Object型の返り値を保証する
  • 引数に型変数があるメソッドにA型(または、A型のサブクラス)だけを渡すことを許可する

[カテゴリ: プログラミング言語 > Java]

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最終更新時間:2015年06月02日 22時28分34秒